発見場所

　東京建物のCM（民放各局）2005年9月放送

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認定者

　犬

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　悲しいお知らせがある。
　語尾上げはついに動物界にまで波及してしまった。
　地球人、宇宙人まではよかったが（よくないが）愛玩動物にまで伝染してしまうとは。ペットは飼い主に似るという話は本当だったのだろうか。

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　洋服を着た犬が早口で喋っているCMである。あまりに早口なためつい聞き逃してしまうところだったが、私のデビルイヤーははっきりとこの語尾上げをキャッチしてしまった。できれば聞き逃したかった。

　いや、正直に言おう。

　じつはこのCMを初めて見た時には、これがほんとうに語尾上げなのかどうか判断に迷ったのである。これは語尾上げではなく、シンプルな質問なのではないか？と。それほど本気で質問だと受け取ってしまいそうなぐらい、何のてらいもなく語尾が上がっているのだ。

　だがやはり、上から見ても下から見てもこれは語尾上げだった。理由は簡単だ。もしもこの「語尾上昇イントネーション」に語尾上げでない可能性があるとすれば、そこには必ず会話のキャッチボールが生まれるはずであり、登場する犬は二匹必要になってくる（下記参照）。

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　しかしそうはなっていない。このCMに登場する犬（推定F2層）は終始一方的にまくしたてており、最後には結論めいたことまで言っている。前半部分は後半の結論を導くためのたとえ話として存在しているだけである。彼女は質問する気など毛頭ないのである。したがってこれは語尾上げである。

　私は常々、語尾上げを頻繁に使うような営業マンや販売員や企業からはモノを買わないようにしている。東京建物がこのCMに見られるような語尾上げをやめない限り、私が東京建物からマンションや家を買うことは一生ないだろう。その前にそもそもマンションなど買う金はびた一文ないわけだが、これはあくまでも男気の問題なのだ。

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