発見場所
朝まで生テレビ！（テレビ朝日系） 2001年1月1日放送
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認定者
金子 勝さん（慶応大学経済学部教授／語尾上げ王）
辻元清美さん（社民党・衆議院議員／語尾上げ者）
田中康夫さん（長野県知事／語尾上げ者）
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またこの季節がやってきた。当サイトの人気コーナー（かどうかは知らないが）UP TALKER ON TV設立のきっかけとなった、ご存知テレビ朝日の「朝まで生テレビ！元旦スペシャル」である。
昨年、2000年のお正月に放送された朝まで生テレビ！を見た私は、出演者が繰り出す壮絶なる語尾上げに居ても立ってもいられずこのコーナーを設立してしまったわけだが、今回はUP TALKER ON TV設立1周年を記念して朝まで生テレビ！編第2回をお届けしたいと思う。語尾上げ撲滅闘争の渦中にいる我々がいつまでもお正月気分でいるわけにはいかないのだ。
まず率直な感想を言うと、喜ばしいことに今回は昨年感じた程の激しい語尾上げは見られなかった。最大の理由は、昨年の朝まで生テレビ！出演以来語尾上げ王の名を欲しいままにしている和田秀樹さんが、今年は出演されていなかったためだろう。
尤も、語尾上げ王の不在をさておいても、語尾上げの勢力が昨年に比べやや弱まってきたのもまた事実である。やはり少しでも考える頭があれば、語尾上げがカッコ悪いということには嫌でも気がついてしまうのだ。
だが甘やかしてはいけない。なにしろ彼らは、いちおう日本の知性を代表してこの場にいる（ということになっているのだと思う）。したがって今年は、1回でも語尾上げで話した人には容赦なくお名前を登録させていただくことにした。問題は語尾上げの回数ではない。私に言わせれば、語尾上げで話した時点でもうそれは確実にあっち側の人なのである。（ただ朝の５時過ぎまで放送していたので、私も途中ひどく眠くなったり飽きたり俺は正月早々一体何をやっているんだと時々我に返ったりして見落としている可能性もあるので、他の人が1度も語尾上げで話さなかったのか、と言われると正直100％の自信はない。その点はどうかご容赦いただきたい。）
さて今回語尾上げ者（ごびあげもの）として認定されたのは、金子勝さん、辻元清美さん、田中康夫さんの御三方である。なかでも金子勝さんの語尾上げは他の追随を許さないものであったゆえ、正月早々語尾上げをたっぷりと聞かせてくれた金子氏には遠慮なく語尾上げ王の称号を・・・と思ったがすでに昨年語尾上げ王として認定されていたのでそれは置く。辻元清美さんも、まあいいや。放っておこう。
今回注目したいのは、昨年長野県知事に就任され、地方行政改革の旗手として日本中の注目を一身に浴びている田中康夫さんだ。彼は数年前はものすごい語尾上げを見せていたというのはよく知られた事実であるが、しかし最近はやや沈静しつつあるようだ。さすがに語尾上げでは行革もままならないということに気がついたのだろう。
ただ、そうは言っても一度知ってしまった語尾上げの味はなかなか忘れられないか。完全に語尾上げの呪縛から逃れたというわけではない。別の日のワイドショーのインタビューに答える場面でも、田中氏の口から確実に語尾上げが飛び出していたことからもそれはうかがえる。今のままでは彼の言う公共事業の見直しが成功する見通しは暗いと言わざるを得ない。長野県の明日、いやさ我が国の地方行政の明日は、ひとえに田中知事が語尾上げから脱却できるかどうかこの一点にかかっていると言っても過言ではないのである。
名刺を折り曲げたおっさんの行動は許されるものではないが、ひょっとしたら知事の語尾上げに対する精いっぱいのレジスタンスだったのかもしれない。 だとしたら、あのおっさんには名刺を折り曲げるよりももっと効果的な語尾上げレジスタンスの方法があることを教えてあげたかった。
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