反語尾上げ演説 ジオン公国軍総帥ギレン・ザビ
2000年11月22日（宇宙世紀0079年10月6日）
語尾上げはついに活字にまで侵食してきた。
しかし、これは敗北を意味するのか？
否！始まりなのだ！「語尾上げ肯定派」に比べ、我が「反語尾上げ連盟」の勢力はたったの10人である。
にもかかわらず今日まで戦い抜いてこられたのは何故か？
諸君！我が反語尾上げ派の戦争目的が正義だからだ。
これは諸君らが一番知っている。
反語尾上げ連盟の掲げる語尾上げ撲滅のための戦いを神が見捨てるはずはない。
私の弟！諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んだ。
何故だ！？
新しい時代の覇権を反語尾上げ派が得るは、歴史の必然である。
ならば、我らは襟を正し、この戦局を打開しなければならない。
かつてジオン・ダイクンは人類の革新は宇宙の民たる我々から始まると言った。
しかしながら語尾上げ肯定派のモグラ共は、辺り構わず語尾を上げ、我々に抗戦する。
諸君の父も、子も、語尾上げ肯定派の無思慮な語尾上げ乱用の前に身を滅ぼしていったのだ！
この悲しみも怒りも忘れてはならない！
それをガルマは！死をもって我々に示してくれた！
我々は今、この怒りを結集し、語尾上げ肯定派に叩きつけて、初めて真の勝利を得ることができる。
国民よ聞き返せ！悲しみを怒りに変えて、聞き返せよ！国民よ！
我ら反語尾上げ派こそ選ばれた民であることを
忘れないでほしいのだ。
ジーク・ジオン！
おわり。
2000年11月22日（宇宙世紀0079年10月6日）
